高度運転支援システムの利用学習

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タイトル別名
  • Learning to use advanced driving assistance system.
  • ―模擬的運転ゲームを用いた検討
  • : Examination by a driving game.

抄録

近年,自動車の高度運転支援システムが注目を集めている。本研究は,その利用学習の過程を探索的に検討するため,模擬的な運転ゲームを用い,手動操作習熟後に支援システムが導入・変更される状況を再現した。実験では,参加者はまず,ゲームでの路線追従を手動操作で学習,次に,性能60%/80%(100%で完全追従)いずれかの自動モードを導入し,その利用を学習した(学習1)。その後,両群共70%の自動モードで追従ゲームを行った(学習2)。その結果,学習1で60%の低性能自動モードを経験した群は,学習2での自動モード利用率が80%高性能自動モード利用群よりも高かった。この結果を説明するために,学習1での自動モード利用行動を分析したところ,60%条件では自動モードと手動追従との相互補完関係を明確に学習し,“役割分担”的な利用方略が学習されていた可能性が示唆された。自動機能による支援システムの利用学習における役割認知の重要性が示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205676171520
  • NII論文ID
    130005488883
  • DOI
    10.14875/cogpsy.2015.0_1
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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