チュニジアに分布する<i>Quercus</i>4種の遺伝的特徴
書誌事項
- タイトル別名
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- Characteristics of natural evergreen oaks based on EST-SSR markers in Tunisia
抄録
地中海沿岸には、ブナ科コナラ属Quercusの森林が分布する。地中海沿岸に住む人々は、Quercus属から得られる様々な森林資源を利用して生活を送っている。しかしながら近年、森林資源の無計画な利用による森林面積の減少が問題化し、持続的に森林資源を利用することが課題となっている。特に森林面積の減少による森林の断片化は、本来保たれていた森林の遺伝的交流に影響を及ぼすことが懸念される。そこで本研究では、チュニジア北部の天然林にみられる主要なQuercusの4種(Q. suber、Q. ilex、 Q. coccifera、Q. faginea)を対象に、核EST-SSRマーカー(15遺伝子座)および葉緑体DNAシークエンス(3領域)を解析し、4種各5集団の遺伝的特徴を明らかにした。遺伝的多様性はQ. suberが4種中最も低く、種内集団間では、種間雑種個体が検出されたQ. ilexの1集団が高かった他は有意に異ならなかった。種内集団間の遺伝的分化(FST)は最も低かったQ. fagineaで 0.0243、高かったQ. suberで0.00673だった。近年の集団間の移入率を求めたところ、Q. cocciferaを除く3種で集団間の一方向の移入しか検出されず、遺伝子流動が制限されている可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 日本森林学会大会発表データベース
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日本森林学会大会発表データベース 126 (0), 316-, 2015
日本森林学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205709239424
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- NII論文ID
- 130005490841
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可