福島原発起源ヨウ素129の陸域から海洋への移行研究
書誌事項
- タイトル別名
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- Study on the migration behavior of Fukushima accident-derived iodine-129 from land area to the marine environment
抄録
本研究は、原発事故由来129Iの移行挙動に関して、1)新田川における粒子状129Iの供給源とフラックス、2)新田川河口沖における海洋堆積物中の129I分布、および3)海水、海洋生物中の129I分布について明らかにする事を目的とした。<br><br> 新田川下流における懸濁物質の129I濃度は 0.92-4.1 mBq kg-1であり、懸濁物質量と相関性が認められた。2013年9-10月の粒子状129Iフラックスは7.6 - 9.0 kBq month-1であった。新田川沖堆積物中の129I濃度は5.8-8.4 μBq kg-1であり、河川の懸濁物質より2~3桁低かった。2014年7月における海水中の溶存態129Iは0.12-2.2 μBq L-1であった。シロメバルの129Iは42-48 μBq kg-1であり、海水よりも20-400倍高かった。事故直後における海水の高い129I濃度の保存による可能性が考えられた。
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 62 (0), 182-, 2015
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報
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- CRID
- 1390282680712683648
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- NII論文ID
- 130005492258
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可