中心静脈カテーテル挿入後経過中に静脈穿破をきたした2症例の経験

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タイトル別名
  • Two cases of venous perforation following central venous catheterization: efficacy of contrast imaging to detect the location of central venous catheter tip
  • ~造影剤注入によるカテーテル先端位置確認法の有用性~

抄録

<p>中心静脈カテーテル(central venous catheter:以下,CVC)は悪性疾患に対する化学療法の安全性を向上させた.一方で,カテーテル感染や血栓性静脈炎,fluid extravasationなど,多彩な合併症を呈することも知られている.今回我々は,小児急性白血病患者にCVCを留置中,突然の胸痛と呼吸苦を訴え精査にて静脈穿破が確認された2症例を経験した.両症例とも,左上腕より挿入し,挿入後1ヶ月以内に発症した.画像検査にて大量の胸水貯留を認めるが,CVCから少量の造影剤を注入することでCVC先端と胸腔との間に直接交通がないことを確認した.当院で施行している造影剤注入によるCVC先端位置の確認は,CVCによる静脈穿破の診断に加えてCVC抜去に伴う大量出血の有無を予知する優れた方法と考えられる.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205426447232
  • NII論文ID
    130005606067
  • DOI
    10.11412/jspho.53.273
  • ISSN
    21895384
    2187011X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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