クリッピング術を併用した胸腔鏡下胸部交感神経遮断術 (Endoscopic Thoracic Sympathectomy ; ETS) により改善した左上肢 Buerger 病の 1 例

• 野上 京子

  島根大学医学部皮膚科学講座

• 新原 寛之

  島根大学医学部皮膚科学講座

• 中谷 俊彦

  島根大学医学部緩和ケア講座

• 岸本 晃司

  島根大学医学部循環器・呼吸器外科学講座

• 中村 恩

  島根大学医学部放射線科学講座

• 松木 真吾

  大田市立病院皮膚科

• 森田 栄伸

  島根大学医学部皮膚科学講座

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Buerger's Disease Effectively Treated by Sympathetic Block Using Clipping
• 症例 クリッピング術を併用した胸腔鏡下胸部交感神経遮断術(Endoscopic Thoracic Sympathectomy : ETS)により改善した左上肢Buerger病の1例
• ショウレイ クリッピングジュツ オ ヘイヨウ シタ キョウコウキョウ カ キョウブコウカン シンケイ シャダンジュツ(Endoscopic Thoracic Sympathectomy : ETS)ニ ヨリ カイゼン シタ ヒダリ ジョウシ Buergerビョウ ノ 1レイ

抄録

67 歳，男性。喫煙歴あり。初診の 7 カ月前から，冷刺激および温刺激で左第Ⅰ，Ⅱ指に Raynaud 現象が出現するようになった。左前腕の橈骨動脈拍動低下を認め，血管造影検査 (digital subtraction angiography ; DSA) にて橈骨動脈の著明な狭小化を認めた。カテーテル治療，バイパス術のいずれも適応外と考えられた。CT ガイド下胸部交感神経ブロックを施行し，サーモグラフィーにて患指の皮膚温上昇を確認した。Horner 徴候や代償性発汗などの副作用はみられなかった。クリッピング術を併用した胸腔鏡下胸部交感神経遮断術 (endoscopic thoracic sympathectomy ; ETS) を施行し，術直後から著明な患指の皮膚還流圧 (skin perfusion pressure ; SPP) 上昇を認め，自覚症状の改善も確認できた。Buerger 病では，カテーテル治療やバイパス術の適応となりにくいことが多いが，今回，ETS により改善した上肢動脈閉塞症について報告する。

収録刊行物

• 西日本皮膚科

  西日本皮膚科 79 (1), 28-33, 2017

  日本皮膚科学会西部支部

キーワード

• Dermatology

詳細情報

• CRID: 1390001204300911744
• NII論文ID: 130005631647
• NII書誌ID: AN00183881
• DOI: 10.2336/nishinihonhifu.79.28
• ISSN: 18804047
• ISSN: 03869784
• NDL書誌ID: 028023993
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/028023993
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I028023993
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nishinihonhifu/79/1/79_28/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2017231929
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可