この論文をさがす
抄録
アキレス腱付着部裂離骨折に対し諸家により様々な手術方法が報告されている.今回,我々は,suture anchorによるbridging法を用いて骨接合術を行い,良好な結果を得たので報告する.【症例】85歳,女性,原付走行中に自己転倒し受傷,初診時所見では,アキレス腱踵骨付着部から2横指近位に陥凹あり,踵骨部にも腫脹,皮下出血を認めた.左足関節の自動底背屈は不能であった.単純X線像では,踵骨結節部に骨折を認め,遠位骨片は近位側へ約3 cm転位していた.MRI像では,遠位骨片にアキレス腱が付着していた.以上から,アキレス腱踵骨付着部裂離骨折と診断し,受傷後2日目に骨接合術を施行した.踵骨結節近位健常部と踵骨骨折部にsuture anchorを挿入し,bridging法で固定した.術後6ヶ月,骨癒合を得られており,痛みなく,患側でのつま先立ちが可能である.
収録刊行物
-
- 整形外科と災害外科
-
整形外科と災害外科 66 (2), 240-243, 2017
西日本整形・災害外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679917230464
-
- NII論文ID
- 130005632143
-
- ISSN
- 13494333
- 00371033
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可