透析患者における唾液分泌量低下と健康関連Quality of Lifeの関連

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タイトル別名
  • The Association between Hyposalivation and Quality of Life in Dialysis Patients
  • トウセキ カンジャ ニ オケル ダエキ ブンピリョウ テイカ ト ケンコウ カンレン Quality of Life ノ カンレン

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抄録

<p> 透析患者では唾液量分泌低下が高頻度で認められる.本横断研究では透析患者における唾液分泌量低下と健康関連quality of life(HRQOL)の関連を,包括的HRQOL尺度MOS Short-Form 36-Item Health Survey(SF-36)を用いて検討した.2008年5月から7月に透析専門病院にて血液透析治療を受けた患者347名中,本研究への同意が得られ,データの揃った212名を対象とした.安静時唾液分泌量が0.1 ml/min 以下かつ刺激時唾液分泌量が1.0 ml/min 以下の者を唾液分泌量低下と定義した.唾液分泌量低下がSF-36のサマリースコア,および下位尺度偏差得点に与える影響について一般線形モデルを用いて評価した.年齢,性別,透析原疾患,透析期間,現病歴,既往歴,body mass index,喫煙状況,飲酒状況を共変量として用いた.唾液分泌量低下と定義された者は103名,全体の48.6%であった.唾液分泌量低下とSF-36の下位尺度偏差得点である身体機能,身体的日常役割機能,全体的健康感,社会生活機能,および身体的側面のQOLサマリースコアとの間に負の関連を認めた(p<0.05).透析患者において唾液量分泌低下はHRQOLと関連することが示された.</p>

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