<b>呉茱萸湯で効果不十分な月経関連片頭痛患者に</b><b>五苓散を月経周期に合わせて投与した症例の検討</b>

  • 木村 容子
    東京女子医科大学東洋医学研究所
  • 田中 彰
    東海大学医学部外科学系消化器一般外科
  • 佐藤 弘
    東京女子医科大学東洋医学研究所 新潟医療福祉大学医療経営学部医療情報管理学科
  • 伊藤 隆
    東京女子医科大学東洋医学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Assessment of Types of Menstrual Migraine Treated with Periodical Application of Goreisan in Combination with G</b><b>oshuyuto</b>
  • 臨床報告 呉茱萸湯で効果不十分な月経関連片頭痛患者に五苓散を月経周期に合わせて投与した症例の検討
  • リンショウ ホウコク ゴ グミ ユ デ コウカ フジュウブン ナ ゲッケイ カンレンヘン ズツウ カンジャ ニ ゴレイサン オ ゲッケイ シュウキ ニ アワセテ トウヨ シタ ショウレイ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

<p>背景:月経時片頭痛は他の時期の発作に比べて治療抵抗性であることが多い。呉茱萸湯で効果不十分な月経時の片頭痛に黄体ホルモンによる水滞の病態に着目して五苓散を併用した。<br>対象と方法:呉茱萸湯を3ヵ月間投与し,月経時の片頭痛が残存した陰証の月経関連片頭痛患者37名(中央値37歳,範囲23—48歳)を対象とした。呉茱萸湯の服用は継続し,残存する月経時の頭痛に対して月経1週間前から月経終了時まで五苓散を追加した。<br>結果:月経時の片頭痛が軽快した症例は26例(70%)。改善群では,発作時の随伴症状として頭重感(p = 0.003),浮腫(0.006),めまい(0.014),尿不利(0.014)が有意に認められ,雨前日に頭痛の悪化を認めることも多かった(0.004)。<br>結語:発作時に頭重感や尿不利など水滞症状が顕著な場合は,呉茱萸湯に五苓散を月経周期に合わせて投与することが有効であると考えられた。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ