日本のNPO活動水準を規定する組織要因と地域要因の分析

  • 胡 笳
    早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 滋賀大学環境総合研究センター
  • 田中 勝也
    滋賀大学環境総合研究センター
  • 松岡 俊二
    早稲田大学大学院アジア太平洋研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Institutional and Regional Factors Affecting the Level of NPO Activities in Japan
  • ニホン ノ NPO カツドウ スイジュン オ キテイ スル ソシキ ヨウイン ト チイキ ヨウイン ノ ブンセキ

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抄録

<p>本研究は地域活性化につながるNPOの活動水準を,資金力,人材力,連携力と定義した.先行研究で考慮されていなかったNPOの活動水準を規定する地域要因も取り入れ,地域要因と組織要因とを統合して分析するため,内閣府が行ったNPO法人に対するアンケート調査結果(1,079団体)を用い,市町村レベルにおけるNPO活動水準の規定要因に関する実証的分析を行った.分析の結果,組織要因については,活動年数と情報発信の手段数がNPO活動水準に正の効果があり,また,活動の分野数と地理的範囲はNPOの他団体との連携に正の効果があった.活動開始の動機については,事業活動の幅の開拓のような設立者自身の意思で活動を開始したNPOより,行政からの勧奨で活動を開始したNPOの方が規模が大きい.地域要因については,経済基盤要因と政治参加の度合いがNPO活動水準に影響を与えていることが示され,NPO団体の新設立に対して地域条件も考慮する必要があると提示した.</p>

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