中足指節関節の背屈運動を再現できる短下肢装具が痙直型片麻痺児1症例の歩行動作に及ぼす影響

DOI
  • 米津 亮
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
  • 鈴木 淳也
    川村義肢(株)技術推進部
  • 山縣 学
    北村化学産業(株)営業部
  • 齋藤 聡佳
    川村義肢(株)技術推進部
  • 大橋 由佳
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
  • 小栢 進也
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科
  • 淵岡 聡
    大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of an ankle foot orthosis that can recreate dorsiflexion of the metatarsophalangeal joint on gait in a child with spastic hemiplegia cerebral palsy

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抄録

<p>柔軟性を有する炭素繊維強化プラスチックを用いて,中足指節関節の背屈運動を再現できる短下肢装具を試作した.本研究では,痙直型片麻痺を呈する脳性麻痺児1症例を対象に,試作した短下肢装具が歩行動作に及ぼす影響を検討した.そこで,対象児に試作した短下肢装具,既存の短下肢装具,裸足の条件で床反力計と同期設定した動作解析装置で歩行動作を記録した.その結果,既存の短下肢装具に比較して,足関節背屈角度が増大した(p<0.01).また,垂直分力が荷重応答期では有意な減少(p<0.05),立脚終期では有意な増加を認めた(p<0.01).これらの知見から,我々が試作した短下肢装具により,より正常な歩行動作を再現できたことが示唆された.</p>

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