家庭における親子の省エネルギー意識・行動の推進に関する研究

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タイトル別名
  • A study on promotion of energy-saving consciousness and behavior of parents and children in the household

抄録

目的 家庭における親子の省エネ意識・知識・行動及び水・エネルギー消費の実態を明らかにすることを目的とし,2014年8月からモニター住宅を対象としたアンケート調査及び実測調査を行った。2015年10月からの継続調査では,各世帯に省エネ行動目標の提示と生活の振り返りの介入方策を取り入れた。本研究では,その効果を検討する。 <br>方法 広島市・呉市近郊の11世帯を対象として,I期(2014年8月~2015年2月),II期(2015年10月~2016年9月)の夏期,中間期,冬期に,省エネ意識・知識・行動のアンケート調査と水・ガス・電気使用量の実測調査を行った。 <br>結果 子どもの省エネ意識は大人に比べて低いが,地球環境問題への関心や生活での環境への意識が「全くない」という子どもの回答は減少傾向にあった。省エネに対するイメージは,子どもの回答の変化が大きく,大人の回答に近づく傾向がみられた。各世帯の生活における省エネ行動の平均実行割合をI期とII期で比較した結果,省エネ行動目標を提示したII期に実行割合が高くなる世帯もみられたが,その差は僅かであった。また,省エネ行動を意識して生活した前半週と,さらに省エネ行動ができかたどうかの生活の振り返りを行った後半週の1日あたり水使用量を比較した結果,振り返りを行った後半週の水使用量の減少傾向がみられた。以上より,目標提示や振り返りが水使用量の削減に寄与することが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680538426368
  • NII論文ID
    130005790903
  • DOI
    10.11428/kasei.69.0_70
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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