救命された銃弾による子宮破裂の1例

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  • A Case of Successfully Treated Uterine Rupture Caused by a Gunshot

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抄録

<p>25歳,妊娠6ヵ月の妊婦。腹部への銃撃を受け来院。搬入時,意識清明で,血圧120/60mmHg,脈拍140/minであった。心窩部に射入口と大網の脱出,左季肋下に射出口と小腸の脱出を認めた。腹部は膨隆し,広範に圧痛を認めた。腹壁下に児頭を触知し,胎児超音波検査で,胎児心拍は停止していた。腹部銃創による,子宮破裂の診断で,緊急開腹手術を行った。腹腔内には出血と子宮から脱出し死産となった胎児を認めた。腹腔内を検索すると,空腸損傷と子宮底部に完全子宮破裂が同定された。子宮の収縮は良好で,活動性の出血はなかった。小腸部分切除術と子宮破裂部の縫合閉鎖を行った。術後は順調に経過し,第7病日に退院となった。</p>

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