播種性bacillus Calmette-Guérin(BCG)症に随伴したgranulomatous hepatitisの2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two cases of granulomatous hepatitis due to disseminated bacillus Calmette-Guérin (BCG) disease
  • 症例報告 播種性bacillus Calmette-Guerin(BCG)症に随伴したgranulomatous hepatitisの2例
  • ショウレイ ホウコク ハシュセイ bacillus Calmette-Guerin(BCG)ショウ ニ ズイハン シタ granulomatous hepatitis ノ 2レイ

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抄録

<p>症例1は73歳男性.表在性膀胱癌に対し経尿道的切除術を半年前に受けられ,2週前までに7回のBCG膀胱内注入を受けた.血液検査で炎症反応および肝胆道系酵素上昇を認め,両肺下葉にすりガラス様陰影を認め播種性BCG症が疑われた.肝生検にて類上皮肉芽種を認め,播種性BCG症に随伴したgranulomatous hepatitisと確定診断.3剤併用での抗結核治療にて軽快した.症例2は66歳男性.2日前までに4回のBCG腎盂内注入を受けた.炎症反応および肝胆道系酵素の上昇を認め,当初は腎盂腎炎と診断され抗生剤加療が行われたが,肝胆道系酵素のさらなる上昇を認めたため肝生検が行われgranulomatous hepatitisと確定診断.3剤併用治療にて炎症反応,肝胆道系酵素ともに軽快した.BCG注入療法後に発熱を伴う肝障害を認めた際には,積極的な肝生検を行うことが早期診断,治療に繋がると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 58 (7), 406-414, 2017

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (20)*注記

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