ベッド上の患者の転落への行動の変化の抽出および分析

  • 大津 良司
    東京女子医科大学・早稲田大学共同大学院共同先端生命医科学専攻
  • 伊関 洋
    早稲田大学先進理工学部生命理工学専攻
  • 正宗 賢
    東京女子医科大学先端生命医科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Identification and analysis of changes in patient behavior that lead to falls from the bed

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抄録

<p>患者のベッドからの転落事故は頻度と重篤が高い重大な課題である.各院では各種ベッドセンサを設置しているが,偽陽性や偽陰性が多く信頼性が低い.先行研究は瞬時の行動検出の精度向上研究に止まっており転落防止の根本的対策ではない.われわれは,バイタルセンサ同様に常時患者の行動変化を測定し可視化,定量化することで看護師が患者行動を理解し必要なときに介入できるようになり,患者の危険な行動を減少させ結果転落を減少させると考えた.そこで非接触・非侵襲の患者の位置,動き,動きの方向を三次元の立体で測定できるシステムを開発し,臨床で患者行動を測定した.分析の結果,ベッド上の患者の転落にいたる行動の変化を抽出し,可視化,定量化できた.また,急性期の患者の行動が入院後数週間でどのように変化するかを定量化した.患者行動の可視化および定量化により,日常のケアや入院時の看護計画評価およびその後の看護計画策定へ有用であると考える.</p><p></p>

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