石積みや海底土で覆われた鋼材の腐食特性に関する実験的研究

  • 森木 美沙樹
    東京工業大学大学院 理工学研究科土木工学専攻
  • 大谷 俊介
    (株)ナカボーテック 技術開発センター
  • 若林 徹
    (株)ナカボーテック 技術開発センター
  • 岩波 光保
    東京工業大学 環境・社会理工学院土木・環境工学系

書誌事項

タイトル別名
  • EFFECT OF ROCK-FILL AND SEABED SOIL ON STEEL CORROSION UNDER MARINE ENVIRONMENT

抄録

海水中の鋼材の腐食速度は,鋼材表面への酸素の供給速度に左右されることから,鋼材表面が石積みや海底土で覆われている場合,それらが酸素供給の障壁となり鋼材の腐食が抑制されると言われている.しかし,鋼材前面の環境条件と腐食速度との関係は厳密には明らかにされておらず,鋼材が石積みや海底土で覆われている場合の腐食速度は正確に評価されていないのが現状である.そこで本研究では,電気化学的な手法により鋼材前面の溶液や材料中の溶存酸素拡散係数を求めることで,鋼材表面への酸素供給速度を評価し,鋼材の腐食特性との関係性を検討した.その結果,鋼材表面を覆う材料の粒径や間隙比が溶存酸素拡散係数の大小を左右すること,また,鋼材前面の溶存酸素拡散係数と腐食速度には高い相関があることがわかった.

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