書誌事項
- タイトル別名
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- Monitoring the Hygienic Status of Hospital Food Preparation Using Adenosine Triphosphate Swab Testing
- フキトリ アデノシン サン リンサン ソクテイホウ オ モチイタ ビョウイン チョウリジョウ ノ エイセイ ジョウタイ ジッタイ チョウサ
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抄録
<p>【目的】拭取りアデノシン三リン酸(Adenosine triphosphate:ATP)測定法(以下,拭取りATP測定法)を用いて,静岡がんセンター栄養室(以下,当センター栄養室)の清掃後の衛生状態を明らかにすることが本研究の目的である.</p><p>【方法】2011年6月から2015年12月の期間,当センター栄養室調理場で,多数の調理従事者が触る7箇所(水道コック,冷蔵庫把手,オーブン把手,配膳車把手,配膳扉把手,調理台,移動式調理台)とベルトコンベアのベルトを合わせた8箇所を対象とし衛生状態の評価を行った.評価には拭取りATP測定を用いた.各箇所の発光量(Relative Light Unit:RLU)を調べ,厚生労働省食品衛生検査指針に基づき500 RLU値以上を汚染ありとした.経年的な評価を行うため,定めた箇所を複数回採取し,RLU値の相関を調べた.</p><p>【結果】8箇所のRLU中央値は361 RLU(1-16973)であった.各箇所において500 RLU以上を示した頻度は9回(5-17)であった.8箇所のうちベルトコンベアの汚染は1095 RLU(43-16973)と他の箇所より高く,汚染の頻度17/25(68%)も高かった.ベルトコンベアのベルトに経年で相関が認められた(r=-0.39;p=0.05)が,他の7箇所のRLU値に継時的変化は認められなかった.</p><p>【結論】当センター栄養室における拭取りATP測定法により,病院調理場の衛生状態を5年間継続して観察したところ,ベルトコンベアを除き,継時的なRLUの増加は認められなかった.5年間の拭取りATP測定法では,ベルトコンベアを除き経年で衛生状態は保たれていた.</p>
収録刊行物
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- 日本環境感染学会誌
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日本環境感染学会誌 32 (4), 210-215, 2017
一般社団法人 日本環境感染学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205298493184
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- NII論文ID
- 130006067917
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- NII書誌ID
- AA12313188
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- ISSN
- 18832407
- 1882532X
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- NDL書誌ID
- 028412636
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可