レイノー現象と末梢循環不全が主症状であった皮膚動脈炎の一例

DOI
  • 阪下 暁
    京都第一赤十字病院リウマチ内科,リウマチ・膠原病センター
  • 尾本 篤志
    京都第一赤十字病院リウマチ内科,リウマチ・膠原病センター
  • 大村 知史
    京都第一赤十字病院リウマチ内科,リウマチ・膠原病センター
  • 角谷 昌俊
    京都第一赤十字病院リウマチ内科,リウマチ・膠原病センター
  • 大下 彰史
    京都第一赤十字病院皮膚科
  • 木村 雅喜
    京都第一赤十字病院循環器内科
  • 浦田 洋二
    京都第一赤十字病院リウマチ内科,リウマチ・膠原病センター 京都第一赤十字病院病理診断科
  • 福田 亙
    京都第一赤十字病院リウマチ内科,リウマチ・膠原病センター

書誌事項

タイトル別名
  • A case of cutaneous arteritis presenting peripheral circulatory failure and Raynaud phenomenon

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抄録

<p>   症例は24歳女性.指趾末梢のチアノーゼ,レイノー現象,疼痛を認めて当院を受診した.高度の末梢循環不全とCRP上昇,赤沈亢進,Dダイマー上昇を認めたが自己抗体はすべて陰性であった.足底の皮膚生検で中型血管にフィブリノイド壊死を伴う血管炎を認めた.皮膚以外に臓器障害を認めず皮膚動脈炎(CA)と診断した.プレドニゾロン40㎎/日の投与にて皮膚症状は著明に改善した.末梢循環不全の原因としてCAを考慮する必要がある.</p>

収録刊行物

  • 臨床リウマチ

    臨床リウマチ 29 (2), 121-127, 2017

    一般社団法人 日本臨床リウマチ学会

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