ラットの低酸素脳症発症機序解明を目的とした造影剤導入方法の検討

DOI
  • 松田 清香
    東京都市大学 大学院 工学研究科 生体医工学専攻
  • 渡邊 寛輝
    東京都市大学 大学院 工学研究科 生体医工学専攻
  • 田中 莉沙子
    東京都市大学 大学院 工学研究科 生体医工学専攻
  • 山下 諒祐
    東京都市大学 大学院 工学研究科 生体医工学専攻
  • 森 晃
    東京都市大学 大学院 工学研究科 生体医工学専攻
  • 和多田 雅哉
    東京都市大学 大学院 工学研究科 生体医工学専攻
  • 平田 孝道
    東京都市大学 大学院 工学研究科 生体医工学専攻
  • 小林 千尋
    東京都市大学 大学院 工学研究科 生体医工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of contrast agent introduction method for elucidation of Hypoxic Ischemic Encephalopathy mechanism in rat

抄録

<p>プラズマは,材料加工分野などの様々な分野で応用されている。医療分野でも,血液凝固や滅菌・殺菌といった応用が進められている。近年,医療分野において大気圧低温プラズマを用いた生体への影響の研究が行われている。大気圧低温プラズマを用いた実験で血管新生を伴う熱傷治癒促進作用などの複数の作用が確認された。血管が集中している生体臓器である脳に生じる脳障害は,抜本的な治療法がないことが多い。数ある脳障害の中で,血管を介して供給される血液が途絶えることにより起きる低酸素脳症(HIE: Hypoxic Ischemic Encephalopathy)がある。HIEとは,脳血流の低下により脳の一部が壊死し脳機能に障害が起こることをいう。プラズマ吸入による実験では,SpO2の増加作用及び脳内の血流動態の変化が確認された。脳内の血流動態の変化及びプラズマの血管新生促進作用により脳内の虚血状態が改善され脳機能の保持・回復が期待できる。プラズマ吸入によるHIEの機能回復の検討を行うためにHIEモデルラットの作製が行われた。今後プラズマによる治療効果の検討を行う上で処置による脳内の血管系の変化の理解・解明が必要となる。そこで,本研究ではHIE発症機序解明を目的とした造影CTにおける造影剤導入方法の検討を行った。造影剤導入方法の検討を行った結果,生存下で脳血管の造影が可能であると示唆される結果が得られた。本稿では造影CTにおける,造影剤導入方法について検討する。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 55Annual (3PM-Abstract), 230-230, 2017

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205269569536
  • NII論文ID
    130006076959
  • DOI
    10.11239/jsmbe.55annual.230
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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