群馬県大間々扇状地における地下水水質の空間分布および季節変化特性―硝酸態窒素に着目して―

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タイトル別名
  • Seasonal and spatial changes in groundwater environment in Omama alluvial fan, Gunma Prefecture: focusing on nitrate-nitrogen
  • グンマケン オオマクリカエシ センジョウチ ニ オケル チカスイ スイシツ ノ クウカン ブンプ オヨビ キセツ ヘンカ トクセイ : ショウサンタイ チッソ ニ チャクモク シテ

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抄録

<p>本研究では群馬県大間々扇状地における地下水の硝酸態窒素(NO3--N)汚染に着目し,9ヶ月の定期調査から,NO3--N濃度の空間分布及び,季節変動について考察を行った。分析の結果,27の調査地点のうち7割以上が人的汚染の影響を受けていることが示唆され,その中でも農用地が多い地域の地下水からは高濃度のNO3--Nが確認された。さらに,NO3--NとCl-・SO42-が強い相関を示したことから地下水のNO3--N汚染は施肥に起因していることが示唆された。また,地下水のNO3--N濃度及び水位の季節変動は降水量とほぼ対応しており,雨期は土壌からの溶脱によってNO3--N濃度が上昇したと考えられる。加えて,井戸の中には調査期間を通して環境基準値を超過した地点も複数確認され,地下水への汚染は一過性のものでは無く,ある程度長期的に生じていることが明らかとなった。</p>

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