青年期を中心とした発達的研究の動向と展望

• 佐藤 有耕

  筑波大学

書誌事項

タイトル別名

• A Review of Developmental Studies on Adolescence
• 発達(青年期以降) 青年期を中心とした発達的研究の動向と展望
• ハッタツ(セイネンキ イコウ) セイネンキ オ チュウシン ト シタ ハッタツテキ ケンキュウ ノ ドウコウ ト テンボウ

抄録

本稿は，国内で発表されたこの1年間の青年期を中心とした発達的研究を概観し，青年期以降の発達的研究の動向を報告し，今後の展望を試みることを目的とするものである。目的に従い，第1に日本教育心理学会第58回総会発表論文集（2016年・香川大学）を総覧し，第2に2015年7月から2016年6月までに発表された国内学会誌6誌を概観した。青年期以降を対象とした発達研究は，複数の年齢層を対象とした研究，特定の年齢層を対象とした研究，展望・理論論文に分けて報告した。また，学会誌論文については領域についての分類も行い，A. 自己に関わる対自的側面の領域，B. 自己以外の他との関係である対他的側面の領域，C. 社会への移行である就職活動も含めた時間的展望の側面の領域，そしてD. 学校・学習と職場に関連する領域，E. 健康・適応に関連する領域とした。各領域において，発達的特徴，発達的変化，発達的な過程に関する研究知見が得られていた。また，過去の展望論文で指摘されていた課題や今後の方向性は現在の研究動向にも通じるものであり，今後の発達的な研究にも求められる方向性であることが確認された。

収録刊行物

• 教育心理学年報

  教育心理学年報 56 (0), 24-45, 2017-03-30

  一般社団法人 日本教育心理学会

キーワード

• 青年期
• 成人期
• 老年期
• 縦断的方法
• 横断的方法

詳細情報

• CRID: 1390282679613020928
• NII論文ID: 130006106491
• NII書誌ID: AN00057901
• DOI: 10.5926/arepj.56.24
• ISSN: 21863091
• ISSN: 04529650
• NDL書誌ID: 028817949
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I028817949
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/arepj/56/0/56_24/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可