書誌事項
- タイトル別名
-
- Imitation training with manipulated sensory information in neurorehabilitation
この論文をさがす
抄録
<p> 近年, 脳神経科学の進歩により, 主観的な意識的経験も科学的研究対象として扱われるようになってきた。リハビリテーションの臨床場面で, 思い通りに麻痺肢を制御できないことが, 麻痺肢における身体所有感の低下を導き, さらなる使用頻度の低下を招くと考えられているが, ここで得られる「思い通りに動かすことができない」という愁訴は極めて私的な感覚で, 外部から観測することが困難であり, また「運動を引き起こす主体がまさに自分である」という運動主体感や「観測している身体が自分のものである」という身体所有感などの私的な意識的経験が運動制御にどのような影響を与えるのかについてもいまだ明らかにされていない。本稿では, 使用頻度に応じて変化する脳の可塑性と, 患側肢の使用頻度上昇を導くようなニューロリハビリテーション手法について概観し, 自己身体認知に関わる知覚を変化させる新たなリハビリテーション戦略について検討する。</p>
収録刊行物
-
- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
-
高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 36 (3), 426-431, 2016
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282680182125568
-
- NII論文ID
- 130006140534
-
- ISSN
- 18806554
- 13484818
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可