斜降渦による底質の移動に関する実験的研究

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  • FORMATTING JAPANESE MANUSCRIPT FOR JOURNALS OF JSCE
  • シャコウウズ ニ ヨル テイシツ ノ イドウ ニ カンスル ジッケンテキ ケンキュウ

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抄録

斜降渦の海底方向への伸長は底質を移動させる一因である.しかし,これまでに斜降渦の発生形態と底質の移動現象を実験的に検討した研究は少数である.本研究では,斜降渦の発生形式・発生条件を検討するとともに,斜降渦による底質の移動状況についても考究した.今回の実験では,新たに砕波時の波内部に4つの斜降渦が岸沖方向に形成される4重渦の発生を確認した.渦の発生条件は,砕波に関するRe数とBreakertype index(Bt)に支配され,Re数が大きいほど4重渦の発生数が増加し,4重渦が生じる下限のRe数は約3.4×105であった.一様な海底勾配の斜面上の底質は,舌状の侵食域が出現する形状に分布した.舌状の侵食域が現れる位置は斜降渦の底面到達地点と一致しており,斜降渦の底面到着に起因して,底質の侵食域が発生したと考えられる.

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