<b>四逆散によるマウス移植心の</b><b>生着延長効果について</b>

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タイトル別名
  • <b>A Japanese Herbal Medicine, Shigyakusan, Induces Prolonged Survival of Fully MHC-Mismatched Murine Cardiac A</b><b>llografts</b>
  • 四逆散によるマウス移植心の生着延長効果について
  • ヨン ギャクサン ニ ヨル マウス イショクシン ノ セイチャク エンチョウ コウカ ニ ツイテ

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抄録

<p>背景:四逆散は芍薬,枳実,甘草,柴胡4つの生薬からなる漢方薬で胆嚢炎,胃炎,不安神経症や不眠症に対して効果を示す。<br>方法:主要組織適合抗原完全不一致マウス心臓移植モデルを使い四逆散の移植免疫効果を検討した。C57BL/6マウス心臓を移植されたCBA マウスに四逆散や各構成生薬を7日目まで投与し,移植心の病理評価やサイトカイン分析,フローサイトメーター分析を行った。<br>結果:無治療群CBA レシピエントはC57BL/6マウスの心臓を生存中間値(MST)7日で拒絶した。四逆散投与群のMST は22.5日で生着延長効果を認め,各構成生薬(芍薬,枳実,甘草,柴胡)のMSTは11,9.5,18.5,8 日となった。フローサイトメトリーでは,四逆散投与群のCD4 CD25 Foxp3 細胞の比率が増加した。<br>結論:四逆散は主要組織適合抗原完全不一致マウス心臓移植片に対する拒絶反応を抑制し,免疫制御細胞の比率を増加させた。</p>

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