摘出にナビゲーションシステムが有用であった小児副咽頭間隙異物の1例

  • 米田 理葉
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 花澤 豊行
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 鈴木 猛司
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 市川 英樹
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 蒔田 勇治
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 堅田 浩司
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 米倉 修二
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 茶薗 英明
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 櫻井 大樹
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学
  • 岡本 美孝
    千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学

書誌事項

タイトル別名
  • Small foreign body in the parapharyngeal space in an infant removed by endoscopic surgery using the navigation system

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抄録

症例は2歳5か月男児,菜箸の口腔外傷から副咽頭への先端遺残が疑われ紹介となった。軟口蓋に裂創があり,CTにて頭蓋底から環椎右側にかけて含気を有する裂創を認めた。遺残の可能性があると判断して,内視鏡を用い探索したが,異物の同定はできなかった。その後の経過で右副咽頭間隙の小領域にCT値の変化を認めた。ナビゲーションシステムを使用し,受傷後26日目に異物を内視鏡下に摘出することができた。幼小児の体内異物は診断が難しく,特に箸などのX線透過性異物はCTでは同定しづらいが,その経時的変化により確認できることがある。微小な咽頭異物摘出にはナビゲーションシステムの使用が有用であり,考察を含め報告する。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 26 (3), 401-405, 2017

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (5)*注記

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