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- タイトル別名
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- A case of cerebral embolism with a large thrombus in the left atrium, and a recurrence of thrombus in the left atrium after the maze procedure
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抄録
<p>症例は67歳の女性.意識障害と左片麻痺で発症し,頭部MRI及びMRA所見から右内頸動脈閉塞症による脳梗塞と診断した.心電図で心房細動があり,発症225分で経静脈的血栓溶解療法を開始し,脳血管内治療を併用し発症から275分で再開通を得た.第3病日の経食道心臓超音波検査(transesophageal echocardiography; TEE)で左房内に腫瘤を認め,第29病日に左房内腫瘤摘出術と心房細動に対してメイズ手術を施行し,摘出した腫瘤は病理学的に血栓であった.術後のTEEで,メイズ手術で焼灼した左房内肺静脈起始部に血栓を認めた.ワルファリンによる抗凝固療法を6ヶ月間継続し,脳梗塞の再発はなく,最終的に血栓は消失した.</p>
収録刊行物
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- 臨床神経学
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臨床神経学 57 (10), 584-590, 2017
日本神経学会