重症骨折急性期の血液透析返血時にカイロミクロン凝集により透析回路内白濁をきたした1例

  • 内田 隆行
    自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部
  • 安藤 勝信
    自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部
  • 早坂 秀幸
    自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部
  • 小藤 誠也
    自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部
  • 宮澤 晴久
    自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科
  • 伊藤 聖学
    自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科
  • 植田 裕一郎
    自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科
  • 星野 太郎
    自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科
  • 大河原 晋
    自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科
  • 百瀬 直樹
    自治医科大学附属さいたま医療センター臨床工学部
  • 森下 義幸
    自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科

書誌事項

タイトル別名
  • Accumulation of chylomicron on the venous side of the hemodialysis circuit in maintenance hemodialysis patients with acute femoral neck fractures
  • 症例報告 重症骨折急性期の血液透析返血時にカイロミクロン凝集により透析回路内白濁をきたした1例
  • ショウレイ ホウコク ジュウショウ コッセツ キュウセイキ ノ ケツエキ トウセキヘンケツジ ニ カイロミクロン ギョウシュウ ニ ヨリ トウセキ カイロ ナイ ハクダク オ キタシタ 1レイ

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抄録

<p>症例は76歳男性の維持血液透析患者で, 右大腿骨頸部骨折で当センターに入院となり右大腿骨人工骨頭置換術を受けた. 術前後のセルローストリアセテート (CTA) 膜ダイアライザーを用いた血液透析返血時に生理食塩水がダイアライザーを通過した直後から静脈側透析回路および静脈側チャンバーにカイロミクロン凝集による回路内白濁を認めた. 本症例の静脈側透析回路内カイロミクロン凝集の機序として骨折に伴う高炎症状態によるカイロミクロン凝集亢進およびダイアライザーによるカイロミクロン吸着が関与していた可能性が示唆された. 重症骨折合併急性期の血液透析施行に際しては返血時にカイロミクロン凝集による透析回路内白濁に注意する必要がある.</p>

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