潰瘍病変に対してベキサロテン投与が有効であった菌状息肉症の1例

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  • Improvement of ulcerative lesion of mycosis fungoides by bexarotene

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抄録

<p>症例は55歳の男性。菌状息肉症Stage IIB(T3,N0,M0)の診断で紫外線療法を開始したが,寛解,増悪を繰り返していた。徐々に難治となり略全身に電子線照射(20Gy)を行い,再び寛解が得られた。その後,再度増悪してきたため,エトポシド(ラステット)50mg/日の内服を開始した。一旦,partial responseが得られたが,右上肢を含め数ヵ所に深い潰瘍形成がみられ拡大した。ベキサロテン(タルグレチン,300 mg/m2/日)に変更したところ,潰瘍は徐々に縮小した。自験例より菌状息肉症においてベキサロテンは,エトポシド抵抗性の潰瘍病変においても治療効果が期待できる薬剤であることが示唆された。</p>

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