小笠原諸島・父島大気中に存在するシュウ酸の安定炭素同位体比:長期変動とその支配因子

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  • Stable carbon isotope ratio of oxalic acid in the remote marine aerosols from Chichijima Island in the western North Pacific: Long-term trend and its controlling factor

抄録

<p>シュウ酸のδ13C値は、-22‰から-2‰の範囲で変動した。その値は、冬に低く夏に高くなる季節変動を示した(図1参照)。夏の高い同位体比は、鉄など遷移金属の共存下におけるシュウ酸の光化学的分解に伴う同位体分別によって説明される。すなわち、シュウ酸鉄の光分解において12C-12C結合が選択的に切断され、その結果、13Cに富むシュウ酸が残存する。また、2001から2013年にかけて、シュウ酸の同位体比は、約4‰の減少傾向を示した。その減少傾向について、陸上植物からの寄与の変化及び大気酸化能力の変動の観点から議論する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001205736488064
  • NII論文ID
    130006198780
  • DOI
    10.14862/geochemproc.64.0_73
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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