マリンブロス培養による<i>Streptomyces ficellus</i>のノジリマイシン生産性の向上とその培養物の根寄生雑草発芽に対する阻害活性

• 原田 和生

  大阪大学大学院薬学研究科応用環境生物学分野

• 黒野 友理香

  大阪大学大学院薬学研究科応用環境生物学分野

• 長澤 沙弥

  大阪大学大学院薬学研究科応用環境生物学分野

• 小田 知佳

  大阪大学大学院薬学研究科応用環境生物学分野

• 那須 雄大

  大阪大学大学院薬学研究科応用環境生物学分野

• 若林 孝俊

  大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻

• 杉本 幸裕

  神戸大学大学院農学研究科応用生命科学講座

• 松浦 秀幸

  大阪大学大学院薬学研究科応用環境生物学分野

• 村中 聡

  International Institute of Tropical Agriculture, Sabo Bakin Zuwo Road PMB 3112, Kano, Nigeria

• 平田 收正

  大阪大学大学院薬学研究科応用環境生物学分野

• 岡澤 敦司

  大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻

書誌事項

タイトル別名

• Enhanced production of nojirimycin <i>via</i> <i>Streptomyces ficellus</i> cultivation using marine broth and inhibitory activity of the culture for seeds of parasitic weeds
• Enhanced production of nojirimycin via Streptomyces ficellus cultivation using marine broth and inhibitory activity of the culture for seeds of parasitic weeds

抄録

根寄生植物は重要農作物に寄生し収量を低下させるため，世界の食糧生産に深刻な被害を及ぼしている．近年，我々は放線菌Streptomyces ficellusの生産するノジリマイシン（NJ）が根寄生植物種子の発芽を阻害することを見出した．本研究ではS. ficellusのNJ生産性向上を目指した培地改良，および未精製培養物の根寄生植物防除剤としての適用可能性について検討した．従来のNJ生産培地に使用されていたPharmamedia™を他の汎用的な培地成分に置換したところ，マリンブロスによりNJ生産量が向上した．4日間培養を行ったところ，培地中のNJ含量は710 mg/Lに達し，従来の17倍まで向上した．得られた培養液を各寄生植物種子に処理したところ，NJ 標準溶液と同等の発芽阻害活性を示した．本研究で示した当該培養法は根寄生植物防除剤生産開発につながると期待される．

収録刊行物

• 日本農薬学会誌（Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　Ｐｅｓｔｉｃｉｄｅ　Ｓｃｉｅｎｃｅ）

  日本農薬学会誌（Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　Ｐｅｓｔｉｃｉｄｅ　Ｓｃｉｅｎｃｅ） 42 (4), 166-171, 2017

  日本農薬学会

キーワード

• marine broth
• nojirimycin
• parasitic weeds
• Pharmamedia™
• <i>Streptomyces ficellus</i>

詳細情報

• CRID: 1390001205209936512
• NII論文ID: 130006219168
• NII書誌ID: AA11818622
• DOI: 10.1584/jpestics.d17-036
• ISSN: 13490923
• ISSN: 03851559
• ISSN: 1348589X
• NDL書誌ID: 028654567
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I028654567
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpestics/42/4/42_D17-036/_pdf
• 本文言語コード: en
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可