女子高校生における音響的骨指標と身体的特徴 および生活習慣との関連:横断研究

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  • Correlation of the physical characteristics and lifestyle factors with acoustic bone mass indexes in female high school students: a cross-sectional study

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抄録

<p>目的:社会の急激な高齢化に伴い,骨粗鬆症患者は増加している.特に女性では,閉経後に著しい骨量の低下がみられるため,可能な限り高い最大骨量を若年期に獲得しておくことが重要である.そこで,日本の女子高校生の音響的骨指標と身体的特徴および生活習慣との関連を特定した.</p><p>方法:16歳および17歳の女子高校生を対象に,踵骨の超音波伝播速度(SOS)と音響的骨評価値(OSI)を測定した.また,身体測定および生活習慣に関する質問票調査を行った.SOSおよびOSIを従属変数とし,身長,体重,握力,睡眠環境,運動クラブ活動,現在の牛乳摂取を独立変数として強制投入法により重回帰分析を行い,SOSおよびOSIに影響を及ぼす因子を検討した.</p><p>結果:重回帰分析の結果,運動クラブ活動(β=-0.224, p<0.01)と体重(β=0.150, p<0.05)はSOSと有意な関連を認めた.また,運動クラブ活動(β=-0.193, p<0.01),体重(β=0.157, p<0.05)および睡眠環境(β=-0.132, p<0.05)はOSIと有意な関連を認めた.このうち,運動クラブ活動がSOSおよびOSIと最も有意な関連を認めた.</p><p>結論:日本の女子高校生において,運動クラブ活動と体重が音響的骨指標と有意な関連を認め,運動クラブ活動が骨量の獲得に最も重要であると示唆された.</p>

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