0~1歳児における補聴器装用の支援と関連要因の検討 : データロギングによる時間記録機能の利用

  • 大原 重洋
    聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部 豊田市こども発達センター児童発達支援センターなのはな
  • 廣田 栄子
    筑波大学
  • 大原 朋美
    豊田市こども発達センター児童発達支援センターなのはな

書誌事項

タイトル別名
  • Support and correlation factors related to hearing amplification in 0- to 1-year-old infants through the use of device-based time data logging.

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抄録

<p>要旨: 難聴診断後に直ちに補聴器を適合し, 1年間の療育・経過観察を行った0~1歳児27名 (平均聴力レベル73.7±24.0dB: 40~110dB) について, 2~6歳児19名 (64.5±16.4dB: 41.2~101.2dB) と比較して, 補聴器の常用と関連する要因について検討した。 補聴器のデータロギングによる時間記録機能と, 療育・家庭記録の補聴器を外す回数とを用い, 常用について評価した。 その結果, 中等度難聴児の家族では高度難聴児より補聴器装用の意欲が乏しく, 常用が遅れる傾向が示された。 また, 重回帰分析により, 0~1歳児の装用時間の延長については, 平均聴力レベル, 診断時月齢, 家庭の装用指導の要因の相関が高く, 有意な予測因子と考えられた。 中等度難聴児の家族では, とくに早期の補聴器装用についての一貫した指導と, 補聴器の常用に関する家族の理解と意欲を形成する支援の重要性が示唆された。</p>

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