正常大腸者の経過観察にて発見される異時性大腸腫瘍の検討

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of Metachronous Colorectal Neoplasms Among Patients with No Polyps at Initial Colonoscopy

この論文をさがす

抄録

正常大腸者に発生する異時性腫瘍を検討するため,正常大腸519例(A群:年齢62.5歳,男女比0.97:1,観察期間72.3月,検査回数2.7回),微小ポリープ放置495例(B群:65.2歳,1.96:1,61.6月,3.4回),6mm以上の腺腫切除581例(C群:65.0歳,2.42:1,61.9月,3.6回)を経過観察した.non-index lesion(低異型度腺腫)とindex lesion(高異型度腺腫または癌)の累積発生率はA群6.6%,2.3%,B群14.7%,5.1%,C群24.1%,7.2%であり,Logrank検定ではいずれも3群間に有意差を認め(p<0.0001,p<0.05),A群が最も低率であった.浸潤癌の累積発生率はA群1例(0.2%),B群7例(1.4%),C群6例(1.0%)であった.正常大腸者は5年間はほぼ安全に経過観察可能と考えられた.

収録刊行物

参考文献 (21)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ