ナノクリスタルによる医薬品粒子のマイクロアーキテクチャ

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抄録

アーキテクチャ(建築学), 薬学領域では耳慣れない用語であろう.ナノテクと称される超微細加工技術が脚光を浴び,製薬領域でもナノクリスタル(ナノメーターサイズ結晶)に注目が集まって久しい.著者はこれまで,粉砕工程を起点とする医薬品粒子の設計に従事してきた.医薬品結晶を極限まで微細(サブミクロン)化し, それをレゴ・ブロックがごとく,再度マイクロメーターサイズの粒子へと組み立てる.医薬品特有の微粒子設計(マイクロ建築)である.本稿では,我々が開発した微粒子設計技法を紹介するとともに,構造体に組み込まれた医薬品としての機能について解説する.

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 54 (1), 41-45, 2018

    公益社団法人 日本薬学会

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