胆道癌取扱い規約とUICC分類からみた規約改訂のポイント:胆嚢癌・十二指腸乳頭部癌

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  • The 6th edition of the Japanese classification of the biliary tract cancers: Gallbladder cancer and cancer of the ampulla of Vater

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抄録

<p>胆道癌取扱規約は2013年11月に第6版に改訂された.胆嚢癌においては本邦の独自性としてBinf(肝外胆管浸潤)がT3bとして独立したカテゴリーに残された.一方2017年1月に改訂されたUICC 8th edでは胆嚢癌の占拠部位が腹腔側か胆嚢床側かで分けられるようになった.乳頭部癌については,8th edになると本邦規約第6版と同じく5mm以内の膵浸潤と5mm以上の膵浸潤を分けて記載するようになった.リンパ節転移については,規約第6版では所属リンパ節転移の有無のみを記載するように変更されたが,UICC 8th edでは転移個数で分類されるように変更された.このように規約とUICCはお互いに影響を与えつつも異同を内包して改訂されている.今後,さらなる診断能の向上による治療法の変化に伴い,stagingの細分化・明確化が要求されると思われる.</p>

収録刊行物

  • 胆道

    胆道 31 (5), 880-886, 2017

    日本胆道学会

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