グラウンドアンカーの補強効果に着目した急勾配斜面の大型振動台実験とNewmark法による検証解析

• 中島 進

  公益財団法人鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部

• 長尾 洋太

  東海旅客鉄道株式会社 建設工事部

• 成田 浩明

  公益財団法人鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部

• 佐名川 太亮

  公益財団法人鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部

• 阿部 慶太

  公益財団法人鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部

• 渡辺 健治

  公益財団法人鉄道総合技術研究所 構造物技術研究部

• 篠田 昌弘

  防衛大学校 システム工学群建設環境工学科

• 中村 晋

  日本大学 工学部土木工学科

書誌事項

タイトル別名

• LARGE SCALE SHAKING TABLE MODEL TEST ON FAILURE MECHANISM OF GROUND ANCHORS USED FOR REINFORCEMENT OF STEEP SLOPE

抄録

グラウンドアンカーは斜面の安定化に用いられるが，地震時抵抗・破壊メカニズムは解明されておらず，特に破壊過程に関する研究は少ない．そこで，補強・無補強斜面模型の振動台実験結果から，斜面崩壊時のアンカーと斜面模型の応答特性を分析した．その結果，斜面崩壊方向に慣性力が作用する際にアンカー張力が増大し，極限値に達するとアンカーが段階的に破断し，斜面が崩壊に至る傾向が確認された．また，Newmark法による変形解析の結果，変位量が増大し始めるタイミングは，実験と概ね整合したが，特にアンカー補強した斜面ではアンカー抵抗力の発現・喪失特性が考慮できないため，実験結果と解析結果に大きな差異が確認された．以上を踏まえ，グラウンドアンカー補強斜面の大規模地震時における安定性評価において考慮すべき項目について整理した．

収録刊行物

• 土木学会論文集C（地圏工学）

  土木学会論文集C（地圏工学） 74 (1), 1-19, 2018

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• ground anchor
• seismic slope stability
• shaking table model test
• Newmark method

詳細情報

• CRID: 1390282680332787968
• NII論文ID: 130006316099
• DOI: 10.2208/jscejge.74.1
• ISSN: 21856516
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscejge/74/1/74_1/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可