Fisher症候群に合併したposterior reversible encephalopathy syndromeの1例

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  • Case of posterior reversible encephalopathy syndrome caused by Fisher syndrome

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抄録

<p>71歳女性.失調症状で発症し,第2病日に血圧上昇,視力障害,四肢脱力が出現し,第3病日に前医でステロイドパルス療法を施行された.第4病日に痙攣が出現し当院に転院した.搬送時,意識障害と高血圧,両側の視力低下と瞳孔散大,全外眼筋の麻痺と腱反射消失,顔面と四肢の筋力低下を認めた.MRIで左右頭頂葉と後頭葉の白質中心にT2高信号の病変を認めposterior reversible encephalopathy syndrome(PRES)と診断した.血清で抗GQ1b抗体陽性,髄液で蛋白細胞解離を確認し,症候と併せてFisher症候群と診断した.PRESは降圧療法で速やかに改善し,Fisher症候群は2か月の経過で緩徐に改善した.Fisher症候群にPRESを併発した機序を考察する.</p>

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