04生−10−口−07 動脈と身体の柔軟性指標が有酸素性運動パフォーマンスに及ぼす影響

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抄録

<p>【背景】動脈スティフネス(動脈の柔軟性指標)の増加は左心室後負荷を増加させ、心筋の酸素消費量を増大させるため有酸素性運動パフォーマンスに影響を与えると考えられる。一方、身体の柔軟性は動脈スティフネスと関係することが報告されている。【目的】動脈と身体の柔軟性指標が有酸素性運動パフォーマンスに及ぼす影響について検討した。【方法】健康な成人男性15名を対象に自転車エルゴメーターを用いて最高酸素摂取量を測定した。動脈の柔軟性指標として頸動脈─大腿動脈間脈波伝播速度(cfPWV)、上腕─足首間脈波伝播速度(baPWV)を、身体の柔軟性指標として長座体前屈を測定した。最高酸素摂取量の測定は1週間以上の間隔を空け2回実施した。【結果】cfPWVおよびbaPWVが低い時の最高酸素摂取量はcfPWVおよびbaPWVが高い時と比較して有意に高値を示した(P<0.05)。また、cfPWVおよびbaPWVが低い時の長座体前屈は高い時と比較して有意に高値を示した(P<0.05)。【結論】動脈の柔軟性が高い時は身体の柔軟性も高く、それぞれの指標は有酸素性運動パフォーマンスに影響を及ぼすことが明らかにされた。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680790440960
  • NII論文ID
    130006351736
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.130_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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