08測−10−ポ−26(26) 女性高齢者における選択反応時間テストと認知機能の関係

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抄録

<p> 本研究の目的は、女性高齢者における選択反応時間テストと認知機能が、関係があるか検討することである。被験者は、女性高齢者52名(年齢:78.4±6.0歳)であった。被験者には、選択反応時間テストとして、ジャンケンのルールを利用した。画面に提示された絵に対して、あいこの場合は同じ絵のシートを、勝ち条件、負け条件ではそれぞれの条件に対応する絵のシートを踏むよう指示した。評価変数は反応時間(提示からシートを踏むまでの時間)とし、いずれの条件も5試行実施し、最高及び最低値を除いた3試行の平均値を代表値とした。また、MoCaテスト(30点満点)の26点以上を健常範囲群(32名)、25点以下を健常範囲外群(20名)とし、1要因のみ対応のある2要因分散分析(条件間×群間)を実施した。その結果、条件間にのみ有意な差が認められ、両群とも、「あいこ」、「勝ち」、「負け」の順で、反応時間が遅かった。本研究の結果より、高齢者の選択反応時間は条件により異なるが、その遅延は高齢者の認知機能の低下を反映しない可能性が示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680788340736
  • NII論文ID
    130006351935
  • DOI
    10.20693/jspehss.68.198_3
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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