13ア−09−口−12 さまざまな泳者に対応するためのタッピング指標の開発
抄録
<p> 競泳では、視覚障害のある選手に対し、壁が近いことを知らせる「タッピング」に関する内容が競技規則に記されている。タッピングを行うものをタッパーといい、S11クラス(全盲)の競技では折り返しとゴール時のタッピングを行うために複数のタッパーが配置される。このタッピングという方法は、全盲の選手に限定したものではなく、視覚障害のある水泳愛好者にとっても安心・安全に泳ぐための支援として有効である。しかし、国内のプールでは、視覚障害のある者が水泳をするための環境が十分整っているとはいえない。また、タッピングについても周知理解が十分ではなく、タッパーも不足している。そこで本研究の目的は、タッパーを養成するための方法として距離タッピングの有効性を検証することとした。方法は、泳力の異なる複数のスイマーに対して距離タッピングを行い、指定された距離と実際の距離との関係を検討した。その結果、最も安定性の高い距離は壁から2mであった。このことからタッパーを養成する初歩的な段階では、距離タッピングの指標として2mを用いることの有効性が示された。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 68 (0), 297_3-297_3, 2017
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680788958336
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- NII論文ID
- 130006352319
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可