弓部大動脈ステントグラフト内挿術後の type I エンドリークに伴う瘤径拡大に対し Open surgery を施行した1例

• 持田 勇希

  川崎幸病院川崎大動脈センター 杏林大学医学部救急医学

• 島村 淳一

  川崎幸病院川崎大動脈センター

• 櫻井 茂

  川崎幸病院川崎大動脈センター

• 尾崎 健介

  川崎幸病院川崎大動脈センター

• 大島 晋

  川崎幸病院川崎大動脈センター

• 藤川 拓也

  川崎幸病院川崎大動脈センター

• 関根 裕司

  奈良県総合医療センター心臓血管外科

• 山本 晋

  川崎幸病院川崎大動脈センター

• 笹栗 志朗

  川崎幸病院川崎大動脈センター

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Open Surgery for Endoleak after Thoracic Endovascular Aortic Repair of the Aortic Arch

抄録

症例は72歳女性．前医で50mm嚢状弓部大動脈瘤に対しTEVAR（Thoracic Endovascular Aortic Repair）を施行された．フォローアップ中に瘤径の拡大を指摘されたが，治療困難のため経過観察の方針となり当院をセカンドオピニオン目的で受診された．造影CTではステントグラフト外の嚢状瘤内へ造影剤が流入しており，手術加療適応と判断した．手術は超低体温循環停止下にステントグラフト部分抜去・弓部全置換術を施行し，術後は合併症なく独歩退院した．ステントグラフト治療は低侵襲で多用される傾向にあるが，追加治療のリスクも伴うためその適応に関しては慎重になるべきであり，治療方針としてOpen surgeryを選択することも重要である．

収録刊行物

• 日本心臓血管外科学会雑誌

  日本心臓血管外科学会雑誌 47 (1), 26-30, 2018

  特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会

キーワード

• ステントグラフト
• Zone 0
• 弓部大動脈全置換術
• 再手術

詳細情報

• CRID: 1390001204708042112
• NII論文ID: 130006356018
• DOI: 10.4326/jjcvs.47.26
• ISSN: 18834108
• ISSN: 02851474
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcvs/47/1/47_26/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2018122866
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可