左房内破裂をきたした梅毒性上行大動脈瘤の1救命例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Surviving Case of the Syphilitic Ascending Aortic Aneurysm Ruptured into Left Atrium
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抄録
<p>症例は48歳男性.突然の胸痛と発熱,呼吸困難で当院に救急搬送された.単純CTでは著明な肺鬱血を認め,明らかな上行大動脈瘤などの所見はなかった.その後呼吸・循環動態が急速に悪化し,気管内挿管を行った.救急外来での経胸壁心エコー検査にて左心房へのシャント血流を思わせる所見を認め,心内膜炎による左房へのシャントによる急性心不全を疑い,緊急手術を行った.上行大動脈基部に右心房,上大静脈を圧迫する囊状大動脈瘤を認めた.大動脈瘤を切開すると,後壁に左心房への廔孔を形成する仮性瘤を認めた.廔孔周囲の脆弱組織を切除し直接縫合で破裂孔を閉鎖した後,大動脈基部置換術を行った.術後3年の現在,再発もなく状態は良好である.梅毒性大動脈瘤の左房破裂の報告は過去に2例しか報告がなく,極めて稀な病態である.われわれの経験不足もあり,早期に梅毒性大動脈瘤と診断できなかったことから,その問題点も含めて文献的考察を行い報告する.</p>
収録刊行物
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- 日本血管外科学会雑誌
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日本血管外科学会雑誌 27 (1), 33-37, 2018
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679391378560
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- NII論文ID
- 130006356065
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- ISSN
- 1881767X
- 09186778
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可