縦隔悪性腫瘍術後乳び胸に対して胸腔鏡下ポリグリコール酸シート併用組織接着剤被覆が有効であった1幼児例

• 都甲 さゆり

  京都府立医科大学小児外科

• 井上 真帆

  京都府立医科大学小児外科

• 文野 誠久

  京都府立医科大学小児外科

• 坂井 宏平

  京都府立医科大学小児外科

• 東 真弓

  京都府立医科大学小児外科

• 青井 重善

  京都府立医科大学小児外科

• 古川 泰三

  京都府立医科大学小児外科

• 小関 道夫

  岐阜大学小児科

• 田尻 達郎

  京都府立医科大学小児外科

書誌事項

タイトル別名

• Thoracoscopic Repair for Postoperative Chylothorax Using Tissue Sealing Sheet, Polyglycolic Acid Sheet, and Fibrin Glue in a Boy With Malignant Mediastinal Germ Cell Tumor
• 症例報告 縦隔悪性腫瘍術後乳び胸に対して胸腔鏡下ポリグリコール酸シート併用組織接着剤被覆が有効であった1幼児例
• ショウレイ ホウコク ジュウカク アクセイ シュヨウ ジュツゴニュウビ ムネ ニ タイシテ キョウコウキョウ カ ポリグリコールサン シート ヘイヨウ ソシキ セッチャクザイ ヒフク ガ ユウコウ デ アッタ 1 ヨウジレイ

抄録

症例は3歳，男児．左前縦隔原発悪性胚細胞腫瘍に対して化学療法を施行され，腫瘍縮小後に胸骨正中切開で体外循環下に腫瘍全摘と左腕頭静脈再建を行った．手術当日より乳び胸を認め，食事制限およびオクトレオチド皮下持続投与を行ったが，保存的治療に反応せず，乳び胸水量の著明な増加を認めたため，術後11日目に胸腔鏡下手術を施行した．術前・術中に脂肪負荷を行い，胸管本管損傷部を同定しえたが，クリップによる直接閉鎖が困難であったため，ヒトフィブリノゲン組織接着用シートで圧迫して乳びの漏出停止を確認後，ポリグリコール酸吸収性縫合補強材シートを貼付し，フィブリン糊を散布した．術直後より乳び胸は消失した．術後乳び胸に対する外科治療において，本術式は簡便で低侵襲であり，有効な選択肢になりうると考えられた．

収録刊行物

• Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons

  Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 54 (1), 111-115, 2018

  特定非営利活動法人 日本小児外科学会

キーワード

• 術後乳び胸
• 胸腔鏡
• ヒトフィブリノゲン組織接着用シート
• フィブリン糊
• ポリグリコール酸シート

詳細情報

• CRID: 1390001204835767808
• NII論文ID: 130006386731
• NII書誌ID: AN00192281
• DOI: 10.11164/jjsps.54.1_111
• ISSN: 21874247
• ISSN: 0288609X
• NDL書誌ID: 028870607
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I028870607
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2018157002
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可