BD シュアパス<sup>TM</sup>法で高度扁平上皮内病変と評価した 250 例の hyperchromatic crowded cell groups の出現頻度と細胞診断上の意義
書誌事項
- タイトル別名
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- Hyperchromatic crowded cell groups in BD SurePath<sup>TM</sup> method
- ―Frequency of occurrence of high-grade squamous intraepithelial lesion in 250 cases―
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抄録
<p>目的 : BD シュアパスTM法の HSIL で認められる, 3-D 状の hyperchromatic crowded cell groups (HCG) の出現頻度と細胞像, 生検組織診との一致率について検討した.</p><p>方法 : サーベックスブラシ®を用いて採取し, ブラシ先端を専用バイアルに回収し, BD シュアパスTM法の手順に従い標本を作製した. 本研究は慈恵医大倫理委員会より承認を受けた [22-189 (6366)].</p><p>成績 : BD シュアパスTM法で HSIL と評価した 250 例の平均年齢は 38.0 歳であった. 生検は 250 例中 206 例 (82.4%) で実施され, 良性 (10 例), CIN1 (43 例), CIN2 (99 例), CIN3 (47 例) および微小浸潤扁平上皮癌 (7 例), であった. HSIL での HCG の出現頻度は 69.3%であった. 生検との一致率は, 組織診が CIN2 以上で 74.3%, CIN1 以上で 95.1%であった.</p><p>結論 : BD シュアパスTM法の HSIL では, 核分裂像や apoptotic body を含む 3-D 状の HCG が高頻度であった. その HCG は HSIL 発見の手掛かりとして重要な細胞所見であると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床細胞学会雑誌
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日本臨床細胞学会雑誌 57 (1), 13-18, 2018
公益社団法人 日本臨床細胞学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679672310016
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- NII論文ID
- 130006405541
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- ISSN
- 18827233
- 03871193
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可