親密な他者に対する行動予期がviolationの認知に及ぼす影響の検討

書誌事項

タイトル別名
  • The Expectations of Intimate Others' Behaviors Effect on the Cognition of Violations: Psychological Influences Caused by the Violations
  • 親密な他者に対する行動予期がviolationの認知に及ぼす影響の検討 : violationの認知による心理的影響を踏まえて
  • シンミツ ナ タシャ ニ タイスル コウドウ ヨキ ガ violation ノ ニンチ ニ オヨボス エイキョウ ノ ケントウ : violation ノ ニンチ ニ ヨル シンリテキ エイキョウ オ フマエテ
  • ――violationの認知による心理的影響を踏まえて

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抄録

<p>本研究の目的は,親密な他者に対する行動予期に焦点を当てたうえで,expectation–violation理論を精緻に検討することであった。本研究では2つの研究が行われた。研究1では,親密な他者に対する行動予期尺度の作成および信頼性,妥当性の検証を行った。因子分析の結果,親密な他者に対する行動予期尺度は“情緒的サポート行動の予期”,“被信頼的行動の予期”,“関係違反的行動の予期”の3因子に分かれることが示された。また,一定の信頼性と妥当性が確認された。研究2では,expectation–violation理論のモデルが検討された。共分散構造分析(SEM)による分析の結果,情緒的サポート行動の予期はviolationの認知に正の影響を及ぼし,violationの認知は分離予期に正の影響を及ぼすことが明らかになった。これらの結果から,親密な他者に対する行動予期尺度を用いることでexpectation–violation理論のモデルが再現できるという可能性が示された。</p>

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