牛の壊死性化膿性心筋炎・線維素性心外膜炎を主徴とする<i>Histophilus somni</i>感染症の病理学的及び細菌学的解析

• 古田 信道

  山形県中央家畜保健衛生所

• 上野 勇一

  （国研）農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門

• 小嶋 暢

  山形県中央家畜保健衛生所

書誌事項

タイトル別名

• Pathological and Bacteriological Analysis of Necrotic Suppurative Myocarditis and Fibrinous Pericarditis Caused by <i>Histophilus Somni</i> Infection in a Calf
• 牛の壊死性化膿性心筋炎・線維素性心外膜炎を主徴とするHistophilus somni感染症の病理学的及び細菌学的解析
• ウシ ノ エシセイ カノウセイ シンキンエン ・ センイ スジョウシン ガイマクエン オ シュチョウ ト スル Histophilus somni カンセンショウ ノ ビョウリガクテキ オヨビ サイキンガクテキ カイセキ

抄録

重度の心臓病変を認めた牛のHistophilus somni 感染症事例について病理学的に解析するとともに，本症例分離菌株（本分離株）の主要外膜蛋白質（MOMP）の抗原型及び培養細胞（EBTr 細胞）に対する傷害性を過去の県内分離株2株（脳炎由来株及び肺炎由来株）と比較した．患畜は絨毛心（線維素性心外膜炎）を認め，心等からH. somni を分離した．MOMP抗原型別の結果，本分離株及び肺炎由来株は3c型に，脳炎由来株は1型に分類された．培養細胞に対する傷害性を株間で比較するため，上記3株をEBTr 細胞に接種したところ，本分離株及び肺炎由来株は脳炎由来株と比較して細胞傷害性は軽微であった．以上の結果から，絨毛心は比較的細胞傷害性の弱い本分離株が緩やかに細胞を傷害し慢性経過を辿ったことが一因で形成されたと考察した．

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 71 (2), 89-94, 2018

  公益社団法人 日本獣医師会

キーワード

• 細胞傷害性
• 線維素性心外膜炎
• <i>Histophilus somni</i>
• MOMP抗原型

詳細情報

• CRID: 1390282679691674880
• NII論文ID: 130006516258
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma.71.89
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 028847013
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010921257
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I028847013
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma/71/2/71_89/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2018126229
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可