良性胆道狭窄に対する内視鏡治療

DOI
  • 伊藤 啓
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
  • 越田 真介
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
  • 菅野 良秀
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
  • 小川 貴央
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
  • 楠瀬 寛顕
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
  • 枡 かおり
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
  • 酒井 利隆
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
  • 小堺 史郷
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科
  • 野田 裕
    仙台市医療センター・仙台オープン病院消化管・肝胆膵内科

書誌事項

タイトル別名
  • Endoscopic therapy for benign biliary stricture

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抄録

<p>良性胆道狭窄の原因疾患には,慢性膵炎や術後胆道狭窄,Mirizzi症候群,IgG4関連硬化性胆管炎,原発性硬化性胆管炎などが挙げられる.治療法は原疾患により異なり,内視鏡治療や,ステロイドなどの薬物療法,外科的治療が行われている.内視鏡治療ではバルーンカテーテルもしくは拡張用カテーテルで狭窄部を拡張後にstentを留置するのが一般的である.狭窄の拡張を目的として6-12カ月間の10Fr plastic stent複数本留置が第一選択とされていたが,近年の研究によりfully covered metal stent留置も有効性が同程度で,ERCP施行回数が少なくなることが報告されている.胃切除や胆道再建症例に対しては,バルーン小腸内視鏡やinterventional EUSを用いた治療も行われている.内視鏡治療困難例や無効例などでは外科治療を考慮する.</p>

収録刊行物

  • 胆道

    胆道 32 (1), 62-71, 2018

    日本胆道学会

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