局所的な濃度ムラの視認性と相関のある画像特徴量の解明

  • 峯岸 なつ子
    コニカミノルタ株式会社情報機器開発本部 画像技術開発センター第1プロセス開発部第1グループ
  • 内川 惠二
    神奈川大学 人間科学部 マルチモーダル研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Clarification of Specific Image Characteristics Correlated with Visibility of Local Density Unevenness
  • キョクショテキ ナ ノウド ムラ ノ シニンセイ ト ソウカン ノ アル ガゾウ トクチョウリョウ ノ カイメイ

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抄録

<p>印刷画像に発生する濃度ムラの目立ち易さは原稿画像の内容によって異なることが,経験的に知られている.本研究では,周期性の無い局所的な濃度ムラの視認性に着目した.過去の研究で,その視認性に影響を及ぼす原稿画像の特徴量の1つが,濃度ムラと同等サイズの領域における明度分布の空間周波数であることがわかった.しかしその特徴量抽出方法は対象とする濃度ムラに合わせて条件を決めなければならない,汎用性に欠けるものであった.これを受けて本研究では,電子写真で発生し得る複数種類の局所的な濃度ムラについて,その視認性に影響を及ぼす原稿画像の特徴量を,濃度ムラ自体の特徴量に依存しない条件で数値化できる手段を検討し,視認性と画像特徴量の相関モデルを提案した.これは,濃度ムラを成す明度分布の短手方向のエッジ間距離が視角2°未満である場合に適用できると判断された.エッジ間距離が視角2°以上の場合に適用できるモデルは考案できず,今後の課題となった.</p>

収録刊行物

  • 日本画像学会誌

    日本画像学会誌 56 (5), 456-465, 2017

    一般社団法人 日本画像学会

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