経鼻内視鏡手術の適応と限界

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  • Indications and Limitations of Endoscopic Endonasal Surgery

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抄録

<p> 下垂体腺腫, 頭蓋咽頭腫, 鞍結節部髄膜腫に対する経鼻内視鏡手術の適応と限界について概説した. 下垂体腺腫に関しては, 巨大腫瘍の場合に顕微鏡手術と比べて内視鏡手術の有用性が高い. 頭蓋咽頭腫に対しても視神経の下方に局在する症例を中心に経鼻内視鏡手術の適応が拡大しているが, 第三脳室内腫瘍に対しての経鼻内視鏡手術はまだ完全には確立されていない. 鞍結節部髄膜腫に対する経鼻内視鏡手術は, 正中部に位置する比較的小さめの腫瘍が適応になると考えられる. 一方で著明な鞍上部進展, 側方進展, 血管構造のencasementなどが認められる腫瘍に対しての経鼻内視鏡手術は合併症のリスクが大きく, 適応は慎重に判断するべきである.</p>

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