書誌事項
- タイトル別名
-
- Efficacy of Polaprezinc Against Chemoradiotherapy-induced Esophagitis in Lung Cancer Patients: a Retrospective Study
この論文をさがす
抄録
<p>目的.化学放射線療法(CRT)に伴う有害事象に,放射線粘膜炎や食道炎がある.頭頚部癌では,これらに対してポラプレジンクの有用性が報告されている.そこで胸部悪性腫瘍患者を対象に,ポラプレジンクの予防効果を検討した.方法.CRTを受けた50例を対象とした.ポラプレジンクをアルギン酸ナトリウム(AL)液に溶解し使用した(AL+Zn)群とAL液のみを使用した(AL)群を,visual analogue scale(VAS)を用いて比較した.結果.疼痛が「なし・軽度:VAS<30 mm」はAL+Zn群/AL群=88%/83%(P=0.315),「中等度:30 mm≦VAS<54 mm」は11%/4%(P=0.060)であった.しかし,「高度:VAS≧54 mm」は1%/13%と有意差が認められた(P=0.00088).食道炎≦Grade 2は67%/84%(P=0.196)と有意差はなかった.Grade 3はAL+Zn群で認められなかったが,AL群で1例認められた.結論.ポラプレジンクは胸部悪性腫瘍におけるCRTに伴う食道炎に対して,高度な疼痛を伴う食道炎の予防は可能であったが,全般的な予防効果は得られなかった.</p>
収録刊行物
-
- 肺癌
-
肺癌 57 (2), 96-101, 2017
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204681542016
-
- NII論文ID
- 130006847809
-
- ISSN
- 13489992
- 03869628
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可