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- 大音 壮太郎
- 京都大学大学院 医学研究科 眼科学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Retinal Imaging Using Adaptive Optics
抄録
<p>光干渉断層計や走査型レーザー検眼鏡などの眼底イメージング装置では,主に眼球光学系の収差の影響で視細胞を描出することができない.この収差は補償光学技術により補正することができる.補償光学は眼球の収差を測定するウェーブフロントセンサーと収差を補正する可変形鏡・液晶空間位相変調素子などから構成される.補償光学技術を眼底イメージング装置に適用することにより,網膜神経線維束・血球動態・視細胞を観察することが可能である.補償光学適用走査型レーザー検眼鏡(AO-SLO)により,中心性漿液性脈絡網膜症・黄斑円孔・白点状眼底・macular microhole 症例において錐体細胞異常が明らかとなった.錐体細胞密度は低下しており,更にこれらの異常は視力障害と関連していた.AO-SLOを用いた高解像度イメージングは,既存の走査型レーザー検眼鏡や光干渉断層計では同定できない微細な構造異常を検出することが可能で,様々な網膜疾患の理解を深めることができる.</p>
収録刊行物
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- 日本レーザー医学会誌
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日本レーザー医学会誌 36 (1), 46-55, 2015
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679743360768
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- NII論文ID
- 130006855630
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- ISSN
- 18811639
- 02886200
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可